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銀行との面談前に準備すべき「3点セット」——融資の結果は当日ではなく前日までに決まる

「銀行との面談で何を話せばいいか分からない」。

融資のご相談で必ず伺う悩みです。しかし実務の感覚では、融資の結果は面談当日のトークではなく、前日までの準備でほぼ決まっています。銀行員は資料で社内を説得する仕事だからです。今回は、面談に持参すべき「3点セット」を解説します。

準備1:資金繰り表(向こう6ヶ月)

銀行が最も知りたいのは「貸したお金が予定通り返ってくるか」です。それに正面から答える資料が資金繰り表です。月初残高・入金予定・出金予定・月末残高を6ヶ月分。借入希望額が「なぜその金額なのか」「いつ、何に使うのか」が資金繰り表の上で説明できると、話は一気に具体化します。

ポイントは、借入後の返済も織り込んだ表にしておくこと。「返済を含めても月末残高がこの水準で推移します」と示せる会社は、銀行員にとって説得材料をそのまま提供してくれる存在です。

準備2:直近の試算表(2〜3ヶ月以内のもの)

決算から半年以上経っている場合、銀行は「今の業績」を知りたがります。ここで試算表がすぐ出てくるかどうかが、実は大きな評価ポイントです。月次の数字を把握している会社=管理ができている会社、という見方をされるからです。

試算表の数字が良くない場合でも、隠すより先に出して理由と対策を添える方が信頼されます。銀行が最も嫌うのは悪い数字ではなく、後から発覚する数字です。

準備3:業績説明メモ(A4・1枚)

決算書と試算表の数字を「物語」にするのがこの1枚です。内容は4項目で足ります。直近の業績とその要因、今後の見通し、今回の資金使途と金額の根拠、返済原資の説明。箇条書きで構いません。

この1枚がある会社とない会社では、面談後の展開が変わります。銀行員は面談内容を稟議書にまとめて上司や本部を説得します。説明メモは、そのままその材料になる。つまりこの1枚は「銀行員への協力資料」なのです。

面談当日の心得

準備が整っていれば、当日は難しいことはありません。強いて言えば2つ。数字の質問には自分の言葉で答えること(すべて税理士任せに見えると評価が下がります)。そして、できない約束をしないこと。「来期は売上2倍にします」より「粗利率を2ポイント改善する計画で、具体策はこの3つです」の方が、何倍も信頼されます。

まとめ

資金繰り表、直近の試算表、業績説明メモ。この3点セットを持参するだけで、銀行の対応は目に見えて変わります。融資は面談の場で勝ち取るものではなく、準備で積み上げるものです。

当社では、資金繰り表の整備から銀行向け資料の作成、面談への同席まで一貫してご支援しています。金融機関との付き合い方にお悩みの経営者様は、お問い合わせページからお気軽にご相談ください。